婚約者の顔も覚えてないし、狂言誘拐で婚約破棄してもらおうなんてずいぶん突飛なヒロインだなぁ、と最初は冷めていたのですが、猟番（だと思っている）相手とのやりとりで真剣に謝罪したり考えを改めていく素直なヒロインにいつしか心奪われてしまいました。佐柄先生のヒーローがまたかっこよく、他の佐柄先生のヒストリカルを読んでみたくなりました。

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あまりに気に入ってしまって、とうとう原作にも手を出してしまった作品です。原作ではもう少し話が複雑になっていて、コミックの限られたページ数ですっきりまとまっている印象を持ちました。ブタペストには行ったことがないので個人的には背景の建築物で長い歴史や荘厳なテーマのイメージを膨らませやすかったです。

自立心旺盛で機転もきき知識も知恵もあるヒロイン。きっと当時は同じような、形だけの後見人の目の光らぬところでつらい思いをしていた女性もいたことでしょう。ラストのシーンは駆け足になってる感じはしましたが、私は面白かったです。他のレビューの方を読むと原作がとても素晴らしいようなのでそちらも読んでみたくなりました。

心の傷を持ったヒロインがヒーローの優しい愛で心を開いていく、これだけでも十分心に響きました！その上、過去の犯人に命を狙われ、その中で過去から逃げずに立ち向かっていくヒロインの真の強さまで描かれていて、盛りだくさん、何度読み返しても飽きない作品です。

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最初は女性との一夜の付き合いを隠さないヒーローにびっくりしましたが、ヒロインと出会うまでの生き方や身分の違いなど、読み返すとじわじわと更に伝わってきて今やお気に入りです。できれば全編揃ってから公開されればよかったのですが…。

互いに思い合っていながらも旅を続け、ゴールをめざなくてはならない2人。教会での気持ちを確かめ合うシーンには切なくて思わず涙がこぼれました。時にユーモラスで時に追手とのやり取りで緊張感あふれ、全編通して丁寧に描かれている作品と感じました。

全体的にイラストより字が多い印象を持ちました。絵画の取引など説明が必要な設定だったからと思いますが。ただ、私にはお母さんが描いた絵のエピソードは最後まで読んでも理解しにくく、また、彼女を追いこむために大がかりな罠にも引いてしまいました。

ロマンスの王道というくらい定番のストーリーで安心して読めました。連続ものなのに、なぜか1作目の「エーゲ海に呼ばれて」はシリーズものとして表示されていないのですが、前作を読まなくても楽しめました。（個人的には3作目が一番好みです。）ヒロインがいつまでも控えめで健気なところが魅力的です。

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レビューを拝見すると原作とは大分異なる面があるようですが、私はこのコミックは大好きです。確かにストーリーだけを追うとシビアなお話なのですが、チェスを使ったコミュニケーションや小越先生の感情豊かな絵でテンポよく進んでいき、三部作の中では一番感情移入した作品でした。

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最初から互いに意識し合ってて惹かれあっているはずなのに、周りや立場のせいで振り回されすれ違う2人。もどかしくも安心して読めました。瀧川先生のイラストの、びっくりしたり泣いたり唖然としたりした時の表情がとてもチャーミングでした。

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「ことはそう簡単ではないのよ…」まさにその通りのストーリーでした。主人公2人の愛だけでなく、家族愛、愛するが故の…などさまざまな人間模様が盛りだくさん。原作は読んでいませんが、コミックするのにとても上手にまとまっている印象を持ちました。

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ヒーローが元F1レーサーで伯爵、おまけに主人公の叔母がヒーローの父の後妻で彼女の遺産相続でもめている最中。こんな設定で恋愛に発展するのか疑問でしたが、登場人物の気持ちにどんどん魅かれていきました。主人公の悩みもヒーローの苦悩もすごくよく伝わってきて、明るく楽しくハラハラできる作品でした。

動きの少ない絵柄であまり好みじゃなかっただけでなく、ストーリーも平坦に描かれていて辛めの評価です。魅力的だったのは誕生日のケーキのシーンと、ヒーローの祖父が無条件に優しく親切だったことくらいでしょうか。ただ、その祖父も途中からは単なるアドバイザーで人間味が薄くなってしまい残念。

一重夕子先生の華やかな絵がベネチアの仮面舞踏会の華やかさにマッチしていて一目ぼれ状態です。重いストーリーのはずなのに、主人公とヒーローのやり取りがなぜかどこかコミカルで救われました。最後のおまけエピソードでのヒーローは、最初の頃では想像もつかない変わりよう。きっと主人公の愛のなせる業なのでしょうね。

ダサダサ状態でも実は十分かっこいいのですが、モテモテ時との周りのギャップと本人の反応が面白かったです。どちらかというとヒロインよりも、顔じゃなくて中身が大事と考えて変身したヒーローの心情に寄り添ってしまいました。ただ少し短くて、展開が駆け足だった感もありました。