なんだか不憫で。 9年間も付き合っていたら、もうほぼ夫婦でしょう。人としての情も無く「金と名声が目当てだったから」って、、、逆にヒーローは体だけが目当てで、相手が去るまでズルズルとって、ちょっと酷いかも。いくらなんでも9年は長いよ。お互いさまってことなのかな？ 瀧川先生は大好きなんだけど。

「君が消えて2年の間、他のどの女も求める気になれなかった」って､､､思わず残りを計算してしまった。 傲慢だけど事情を考えればハーレの他のヒーローよりマシなのかもしれないけど、むしろ後半ヘタレすぎてて。 その上、ヒロインの「控えや予想外のおまけ」発言にはものすごく引っかかってしまって、ラストあたりが微妙な感じでした。

ヒロインの言動は悩んでいたとしても自分勝手だけれども、 ヒーローも事情があったとしても子供を欲しがっている妻の前で中絶した元カノの話をしすぎだし、ヒロインに説明もせず平気な顔で元カノをパーティにエスコートして守るとか、誤解されても仕方ない。 だいたい勝手に中絶したと怒っているけど勝手に妊娠させたって気づくの遅すぎる。元カノはヨリを戻したがっているし、ちゃんとその辺り納得しあってから別れるべき。いい人っぽいけど無責任ヒーローだと思った。

私も男性陣の見分けは諦めて、セリフが頼りでした。 ヒーローに振り回されたヒロインの「三度目はないわよ」が、懐が深くてカッコ良かった！　ヒーロー＆ヒロインの生い立ちも必要以上に重苦しくせず、読後感の良いお話でした。

元婚約者との別れ方は電話1本でいいのか？ 自分で選んで婚約したんじゃなかったのかしら。 こんな淡々と別れを告げるヒーロー、次もまた別に好きな人ができたら、すぐ白紙に戻したいとか言うんじゃないのか、って思ってしまった。 もちろんヒロインは明るく健気なので幸せになってよかったです。

読後感がめちゃくちゃ悪い原因！ これはきっと、いつものハーレの愛人側から見たお話で、続編があるんじゃないでしょうか。 ヒーローは本当は元妻と娘を溺愛していて、このヒロインは当て馬でしかなく、娘と歳の変わらない若い体が目当て。なのでこの後ヒロインとはすぐ別れるでしょう。 で、意地を張っていた元妻を説得してよりを戻して再婚し、やっとハッピーエンドとなるのです。 だって、序盤の娘のパーティーで元妻をすごく誇らしげにエスコートしているし、　デキ婚後に8年で離婚したのに、「結局僕は18年間夫であり父親であったのに。。。」って言ってるし、　ヒロインと結婚したいって元妻に許可をもらいにいくとか！ありえん。 元妻の浮気に悩んで、愛していないと思い込んで離婚したものの、離れられなかったのですよ、きっと。 でも、この娘はほんとにヒーローの娘なんだろうか。両親と髪の色も違うし。 な〜んてなことを考えないとすっきりできないお話でした。

ヒーローの、いきなり結婚までする勢いがわけ分からなかったし、　義兄の浮気相手を　“嘘つきの性悪尻軽女”って言いながら、うっかりちょっとつき合ってたじゃん。。。 この一目ぼれ、信じて良いのか？？ ヒロインは良い人で、感じよく終わりましたが、この先大丈夫かしら。

どれだけ多くの女性と浮き名を流してきたか、、、って、大富豪のプレボーイには普通のことなのかな。離れていた間、ヒーローは罪悪感や未練とか、なんとも思ってなかったのかな。　 ヒロインは急に捨てられてとても傷つけられたのに、そういう夫をなぜまた受け入れられるのか、、、庶民には分からない。

いくら家庭のためとは言っても、ヒロインを傷つけた女性を、ヒロインに隠したまま会社に呼び戻すヒーローは信じられない。ちゃんと説明しないで、落ち着いてから説明しようと思っていたなんて、、、バレたらまたもっと傷つけてしまうことは分かりきってるのに。信じてくれないならもういい、とか、何を言ってるんだって感じです。 そして意地の張り合いがしつこくって。愛すればこそ、なのでしょうがしんどくなっちゃいました。 絵は綺麗で良かった！

絵もお話も、男の子の語りもとっても良かったです。全体に優しい雰囲気で、とてもほっこりできました。 ただ、パパの方は「妻の生前から結婚生活は終わってたんだ」パターンで、なぜ子供が4人も？？って、そこはちょっと不快でした。