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次へ >>- これぞスピンオフの醍醐味 4
- ミミ 2012/09/04 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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どちらの作品も素敵です。両作家さんとも大好きなので嬉しい! 純真無垢、天真爛漫なあちらのヒロインも、思慮深くて控えめなこちらのヒロインも、それぞれに魅力的でした。時間軸的には、たぶんこちらのほうが五年くらいあとのお話なので、もう少しアレーナが成長していても良かったようにも思うのですが、親兄弟しかいない場では、わりとこう、昔に戻ってしまいやすいですしね。アレーナはきっと今もとても大事にされているんだろうなとか、お兄さんが過剰に子ども扱いをするから成長できなかったんだろうなとか、子供の可愛い嘘を過剰に信じちゃうあたり、お兄さん、あんたどんだけ妹が好きだったの、とか、それをずっと忘れないなんて、随分昔からローラを意識してたのね、とか……ヒーローとヒロインの間にあった時間を想像すると、一見淡々としているようで実はそうでもない感じが堪りません。
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- 最低の男 1
- ミミ 2012/07/30 このレビューを 19人の方が参考にしています。
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正直、こんな試され方をしたら萎えます。一生懸命頑張った分だけ、試されたほうはいっそう傷つくんじゃないかしら。こんなヒーロー(?)を許してなお愛せるヒロインは凄いです。ヒーローの仕事相手も、寛大ですよね。普通、こんなふうに病んだ執着を見せる人間だと知ったら、その人との仕事というか、関係から手を引くように思います。原作者がこの話で何を描きたかったのか、よくわかりません。
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- 【ネタバレ】複数の愛を一つの話に詰め込むと 4
- ミミ 2012/06/04 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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複数カップルの愛を一つのお話に詰め込むと、どうしても後半が駆け足になりますよね。ヒーロー父母は子育てのパートナーとしてのみ機能していて、二人の間には男女の愛は二十年以上なかったわけですが、それならそれで綺麗に別れて互いに元夫婦として付き合って行ければよかったのになあ。まあ、離婚となれば手続きとか約束事とか面倒くさくはなりますけれどね。だけど、他に愛している人ができたなら、なおさら関係を整理すべきだったと思います。理由はどうあれ家族を長年裏切っていた父、実は母と離婚したいと思いながらそこにいた父、夫婦ではなかった父母という衝撃よりは、そのほうがいくらかはマシなのではないかしら……と、H/Hよりも、その背景に気持ちを持ってゆかれてしまいました。ヒロインが抱えてきた心の痛みを察して上げられるヒーローは優しいいい子ですね。両親から十分に愛されて育ってきたからなのでしょう。ヒロインが彼に惹かれた心の動きも自然で良かったです。
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- 元婚約者の王女のお話は別作で 4
- ミミ 2011/10/13 このレビューを 20人の方が参考にしています。
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王子の元婚約者モンテヴェルデのアントネッラ王女のお話は「プリンスの誘惑」に描かれています。父王の顛末も。そちらのお話に影響しないように、こちらではあえて描写を控えたのかな。父王退位のタイミングから、時間軸的にはほぼ同時期。数年は違わないと思います。王女との婚約を取り付けては破棄をさせ国力を補ってきた国なので、ニコが破棄をするのも容易かったのかも。私がこの手のお話で一番「ううむ」と思うのは、ヒロインのことを「王妃には相応しくない」とヒーローが無意識のうちに考えていることですね。だから、「諦める」という形で手を放してしまうんですよねぇ……どうして信じないかな。やってみたけどダメだったではすまないことはわかりますが、せめて事情を打ち明ける誠意はほしいですよね。「諦めた」辛さも察せられますが、何時間も待ち続けていたヒロインの気持ちや、その後一人で子供を生んで育てていたヒロインの切ない努力にも思いを馳せてほしいものです。
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- 丈夫な歯 4
- ミミ 2011/10/08 このレビューを 15人の方が参考にしています。
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15世紀に砂糖の国際貿易が盛んになるんです。当然そうなると有産階級を中心に虫歯も蔓延する。ところが虫歯の治療法は今ほど確立はされていなくて、放置するかしかない時代が200年ほど続くんです。組織の壊死、腐敗から命を落とす人もいましたし、それを防ぐために抜いても予後が今一つだったり…。それから歯というのは目視できる骨のように思われていて、これが痩せているというのは「それまでの栄養状態が悪い=不健康」の証しのようにも認識されていました。さらに嫁入りの持参金に「総入れ歯代」とかまさに総入れ歯を持参しての結婚もありまして。なので、歯の健康というのんは、当時の人には結婚相手を選ぶ重要な要素だったんですよー。美観ではなく、生命力の証明的な意味で。でも貴族の女性は華奢で細くてしとやかで、甘い砂糖菓子が似合ってという、ある種男の人の夢の存在であり続けなくてはならなかったので、その上「丈夫な腰と歯」とかいわれても、適う人は少なかったかと。女性を実用と愛玩用とで選び分けなくてはならない状況は確かにあったのだと思います。あらためて考えると、「伯爵、あんたは本当に幸せものだよ」といってやりたい(笑
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- やさしいおとぎ話でした 5
- ミミ 2011/08/01 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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ヒロインとヒーローが互いの心の傷を癒してゆく過程が穏やかで心温まるお話でした。波乱万丈、数多の困難を越えて、というお話も嫌いではありませんが、大きな事件がないぶん、二人の心情が伝わってくるこのお話の感じは柔らかくて、愛に満ちていてとても好きです。同じく愛に傷ついた二人ですが、ヒーローのほうが傷が癒えるのが遅いのは、ヒロインの傷が「男女間の見解の相違」によるものであるのに対して、ヒーローの傷は傷ついているという自覚がなかった上に、アイデンティティに関わる部分の傷なのだからかな。幼いころのヒーローを知って「時間を遡って抱きしめてあげたい」というヒロインの思いや「あなたを決して傷つけない」という彼女の強さにぐっときました。「私を信じて」という言葉はHQではよく目にしますが、「信じて、愛して」と相手に要求するだけだから、山あり谷ありの険しい道のりになるのかもしれないなあ、などとも思います。それはそれで、読む側としては楽しいですけれどね。常々気の毒にも思っていたので、このおはなしには心癒されました。
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- 「青い」は「苦い」 4
- ミミ 2011/07/16 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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若さゆえの潔癖、それゆえの心の狭さ、自分のことで手一杯、相手を思いやる余裕はあまりない、でも情熱だけは迸る。HQはヒロインのよさを際立たせるためにヒーロー他の登場人物に癖を持たせることが多いですが、若い男の馬鹿さ加減も味わい深い。それにしてもヒロイン、男を慰めるために体を差し出しちゃうのは、本当に拙いです。あれも若さゆえの一途さなんだけど、いや、若いって怖い。
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- 【ネタバレ】ヒロインの周囲が抱える問題 5
- ミミ 2011/07/07 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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周囲の人に恵まれないヒロインです。姉はヒロインへの嫉妬から、行過ぎた悪戯をしかけて、そのせいでヒロインの結婚生活が破綻しても保身のために口を閉ざす。姉の恋人は景気づけに酒にドラッグを入れてしまうような人。ヒーローの母は結婚生活への不満から不倫経験があり、思春期にそれを知ったヒーローは女性全般を信じない。すべてヒロインには関知し得ない部分の問題なのに、その全てがヒロインに覆い被さってくる、というお話で、実にやきもきいたしました。HQのヒロインは概して善良で優しいので上手く納まるのですが……特に終盤のヒーロー母のヒロインへの逆切れには「あなたの不倫によって植え付けられた女性不信が発端のひとつであるのに、その態度はないでしょう」という感じです。毎度のことながら、私がヒロインの家族なら、ヒロイン姉とヒーロー母には十分なお仕置きを、ヒーローには説教三時間というところですね。
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- 【ネタバレ】無責任 3
- ミミ 2011/07/04 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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幼いころから病弱であるということは、いつまで生きるかわからないってことなんですよね。1年かもしれないし、2年かもしれないし、10年生きることだってありえるのに。義父の横暴には腹が立つし、義理の妹の甘えにも腹が立ちます。だって彼女はヒーローに愛する人がいることを知って、倒れたんですから。知っていて、エゴのために男を縛り付けて、……気の毒さよりも繊細さを装った傲慢に醜さを覚えます。さらにヒーロー。セックスした恋人がいるのに、彼女の妊娠の可能性さえ思わず、何年かかるかもわからない義妹の偽りの夫(でもセックスはした)を演じて、今度はヒロインの前に別人を演じて現れる。ヒロインが幸せならそれでOKだけれど、私がヒロインの家族ならヒーローには2,3発お見舞いしてから祝福ですね。義妹の子の扱いにも苦慮しそう。あえてヒーローの子とは言いたくないな。
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- 【ネタバレ】男性たちが難あり… 2
- ミミ 2011/06/29 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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かつて愛した女性の娘である姪と自分の養子を結婚させたいと企てる叔父がもう私的にはアウトです。恋に破れ傷ついた娘が新たな人生を踏み出そうというその日に、慌てて義理の甥を差し向ける父親も嫌です。しかも会社の乗っ取りという茶番まで。ヒロインがヒーローの元を去ってからずっとヒロインを監視していたので彼らはヒロインの動向をすべて把握しているんですよね…それであの仕打ちはないですよ。鬼畜だなあと思います。末期闘病中、しかも名目だけとはいえ妻が存命中なのに、マッチメイキングを始めてしまう父親たちが気持ち悪すぎました。せめて亡くなるまでは慎んでほしいものです。
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- 納得 5
- ミミ 2011/05/26 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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この時代だからこそより顕著なのでしょうが、男の人の「まるでわかっていない」感じがよく出ていて面白かったです。 古着を仕立て直せるなら新しいドレスは要らないだろうとか、これだけのことをしたのだからそれなりに応じてくれるだろう、なんてもうサイアクの判断(笑) だけど彼には悪意も他意もないんですよね。気遣いがないだけで。でも男の人にしてみれば、悪意も他意もない、男同士でならそこそこ通じる機微をまるで受け付けない女性のほうが「わかってないない」のかな。おもしろかったです。
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- ストーリーは好きです 4
- ミミ 2011/05/13 このレビューを 11人の方が参考にしています。
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サイコな雰囲気も好きです。ヒーロー?にまかせにせず自分で解決しようと決心するヒロインも好きです。でもヒロインがヒロインの夫に無理強いされる場面が続くのはHQ的にはちょっと、という気がします。きっとヒーロー?やその家族に受け入れられ幸せになるのでしょうが、そこが伏せられているぶん、夫に蹂躙されるシーンの印象が拭えなくて、後にいろいろなモノが残る話です。
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- 笑った 5
- ミミ 2011/04/15 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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始まりから終わりまで笑えます。追跡中のスピード感がいいです。じれったい恋も味わい深いですが、こういうアップテンポの恋もいいですね。
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- 【ネタバレ】すっきりさっぱり 4
- ミミ 2011/04/06 このレビューを 24人の方が参考にしています。
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横恋慕で夫婦仲を引っ掻き回した秘書が悪いのは当然ですが、彼女だけに責任を被せず「向き合わなかった自分が悪い」と言えたヒーローの善良さがいいです。このところ読んだ作品の多くが「二人を破局させようとしていた人との関係にはどういう始末をつけたの?」というものが多かっただけに、秘書との決別もはっきりしていてすっきりしました。浮気や望まぬ妊娠等のどろどろもなかったので気持ちよく楽しめました。
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- 【ネタバレ】健気なヒロイン、己に誠実なヒーロー 4
- ミミ 2011/03/17 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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ヒロインは健気で一途ですし、従姉の前妻も悪い人ではないし、ヒーローの友人も家族も、ヒーロー本人も別に悪い人ではないのだけれど、後味爽やかなお話とは言いがたいです。登場人物の「良さ」が独善的だからかなあと思いますが…… 今まさに恋が成就するというときに破れたヒロインは可哀相だけれど、一度成就した後に去られ、戻られ、となるよりは、お話としては美しいのかな、とか。いろいろ考えることが多くてさっぱりしないのかもしれません
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- 【ネタバレ】すごく嫌いなタイプのヒーローですがヒロインは可愛いです 5
- ミミ 2011/03/06 このレビューを 3人の方が参考にしています。
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原作にもないので仕方がないのですが、レオニダスにはティルダにも謝ってほしいですね…クラブでティルダをビキニ姿にして檻に入れて躍らせたのはこの人ですし。薬物中毒の人には家族を重ねて親切なのかもしれませんが、人を人とも思わぬヒーローをよくぞ矯正したとヒロインには感心します。
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- 同時進行 5
- ミミ 2011/02/27 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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ヒロインとヒーローの心のうちが同時進行で描かれているので、すれ違い具合がよくわかり楽しめました。結末に「実はあのときは~~な誤解で」というパターンも好きですが、こういった描かれ方のほうが二人を応援する気持ちになりやすいと思いました。親友的立場で楽しめるお話です。どちらも相手に対して誠実なところもいいですね。
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- 【ネタバレ】背伸びの結果 3
- ミミ 2011/02/17 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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背伸びして、自覚のないままに都合の良い女になってしまっていたヒロインが可哀相でした。 華やかな外見が災いして、というよりも、ヒーロー(と言いたくないのですけれど便宜上)がそういう女性を好むからと、自らそういう女に見せてしまったという……。惚れた弱みなのでしょうねぇ。ヒロインが幸せならそれでいいのですが、もう少しヒーローには泣いてもらいたいような気がします。
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- 【ネタバレ】別作品 4
- ミミ 2011/02/04 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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原作との違いが目立つ作品です。別物として読むほうが良いかな。友人や姑は原作の人柄のほうが好みです。でも、無自覚な一目惚れ、ヒロインは欲しいけど自分は変わりたくない、あれこれこじつけて手に入れてみたもののどう扱ってよいのか分からない、というヒーローの少年めいた雰囲気はそのままだと思います。もしヒロインが事故にあわず無事帰国を果していた場合、ヒーローはこんなふうには変われなかったでしょうね。
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- 【ネタバレ】お話が重くなり過ぎないのでよかったです 5
- ミミ 2011/02/03 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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誤解に打ちひしがれるだけではないヒロインが好きです。成り行きで結婚することになったときの「間違いは訂正したらいいじゃない」が可笑しかったです。わりとその状況に縋るヒロインが多い中で新鮮な反応でした。ヒーローが誤解に対して謝罪したら許してあげよう、と考えるところとか(笑) でもヒーローは謝るどころではなくなってしまうんですけどね。耐え忍んでただひたすら事態の好転を待つヒロインではなく、自分でちゃんと意思表明をするヒロインだったので安心して読めました。
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- 【ネタバレ】ヒロインの強さと脆さのバランスがいいですね 4
- ミミ 2011/01/30 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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ヒーローの仕掛けた恋愛の作為に気付いてもなお、己の愛は真実だから、とヒーローを思うヒロインのけなげさが好ましかったです。それも子供のような無邪気で能天気な信頼ではなく、一人の女性としての決意を感じさせるものであったことが一層素敵でした。だからこそ、後半、彼女の察しの良さが、かえって彼女を追い詰めてしまう過程にはヤキモキしましたが。 ヒーローの誤解で始まり、ヒロインの誤解が重なり、二人の和解で幕を閉じる。ハーレクインの王道ですね。
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