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- 刹那 2011/06/09 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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ただ生きるだけのことがひどく苦しかったヒロイン。そんな中、唯一の太陽を見つける…。胸がつまるようなこのストーリーには、哀しい人たちだらけだった。実の娘を否定し続ける老母、過去を見ない女、少女を守ってくれた少年…。ハーレクインの多くは、共感を呼ばない恋愛劇だと個人的には思う。とにかく「愛している」ということが必須で、時にはあまりに無頓着に扱われていて、読者をかえって醒めさせるけれど、この作品でつづられた“たとえば、愛とか”というセリフは、それがすべてじゃないけれど、とても大切なものだと、温かみと重みのある感情なんだとじっくりと感じさせてくれた。
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