この話は通常の記憶喪失物語と違って、ヒーローは最後まできちんとした記憶は思い出しません。だけど、もう一度ヒロインと恋に落ちます。そして、ライバルだと思っていた女性も実は違う人。なのでドロドロした人間関係がありません。若干ドロドロしてても、それなりに理由があり…思いっきり白黒つけたハッピーエンドとはちょっと違いますが(もちろんハッピーエンドです)静かな風が流れるいい話です♪

他でも鳥羽氏の漫画を読んだ事が有りますが、相変わらず絵がお上手です。リチャードはどストライクでした(笑)。そこだけで個人的には5点満点。淡々とした語り口もそう悪くないです。ちゃんと最後に事件が起こりますしね。 　…ただ、真実が分かった急展開後の収束のさせ方には大変疑問が残ります。平手の手の甲でこう裏拳して｢お前はロリコンかい！｣と…。囁く甘いセリフが有らぬ方向へとかっ飛んでいきました。 そして納得するヒロイン。え？何故それで得心がいくの？？　…漫画の見た目がちょっと幼かっただけで惚れられた時のヒロインの実年齢はそれほど子供ではなかったとしてもですよ、ポカーンですよ。姿を見て憧れはしててもろくに言葉も交わした事が無かったのに｢あの頃から愛してた｣とか言われても電波過ぎると思うのですがどうなんでしょう。いや、参った参った。大好きです。

ロマンチックというよりはコミカルなストーリー展開で、著者の持ち味が出てます。早い段階で、ヒーローとヒロインが相思相愛だとわかってるので、やきもちしつつ、２人のやりとりに笑える。また、ヒロインに変身戦略をアドバイスする脇役・メイベルのキャラが主人公たち以上に立っていて楽しい。この話、最初は単なるコメディとして読んでいたけど、やがて根が深い今日的問題をとりあげてることに気づいた。個人のイメージ戦略をアドバイスする仕事が成立してたり。他者からみれば完璧にみえるのに、内側はコンプレックスがいっぱいだったり。親の歓心を買いたくて、自分の意思より、親の指示重視で生きてたり。何事もマニュアルに従って行動してたり。ＨＱらしくはないのかもしれませんねぇ。

『ヒーローがヒロインを誤解して冷たく当たる』という設定で描く著者の作品は、どれも絶品ですね♪どのヒロインも可憐だし、ハンサムすぎるヒーローはみんな傲慢なのだけど、ヒロインにメロメロなので何かほっとけない。この作品に限定して特に感じたのは、ヒーローの『超人的な自制心』！ヒロインは無意識で『誘惑』の光を放ってるタイプなのでしょう。８歳違いのヒーローは、きっと、かなり長い間、義妹に悶々としていたと想像できます（苦笑）逆にヒロインがヒーローに対する『異性としての愛』に気づいたのは、たぶん最近。ヒーローのグダグダの葛藤がちょっと哀れで、愛おしいです。

大抵、ヒーローの前妻って悪性格が多い中、この前妻はとにかくいい人です。つーか、ヒロインにとってただの従姉以上の存在。出来過ぎ（笑） そんなヒーロー、その従姉と一目ぼれ結婚ですが、いくら似ているからってまるで変わりのように…しかも、ヒロインの前で前妻ののろけ話ばかり。そんなヒーローに尽くすヒロインも、健気って表現は合わないような変な尽くしっぷり。まぁある意味面白い話でした。 ヒーローが好み？と聞かれれば、私は嫌いなタイプのヒーローです。

好きな人の為に仕事や自分磨きを頑張っちゃうヒロインがとっても可愛いです。最初はダサイと言っていたヒーロー弟妹も、美意識が高いからこそ言っちゃうんですね。綺麗になったヒロインを素直に認めてたし。 頑張り過ぎてＫＹもしちゃったヒロインですが、まぁ、恋は盲目ですし（笑） つか、ヒーロー、贅沢過ぎじゃ！かっこいいのに、妙なコンプレックス持っていて。

微妙になにもかもがずれている気がします。 でも最後はうまくいったしそれでいいのだろうが、 友達ずうずうしいね！結婚式に顔出すか普通？！ しかもイベントで架空の結婚式なんてすごいね。 ありえないことをありえない設定でハッピーエンドに もっていく。 でも、まあみんな幸せそうだからいいか・・・。

ハッピーエンドで素敵な話しだし、不倫の子供に罪はなくそれを受け入れる妻は すばらしい。 主人公もあんな母親を持った割にはがんばって素直に育ってる。えらいね。 でも、甥っ子と実の娘がくっついていいのかな？ 母方の甥っ子と父方だけの娘ならいとこでも遺伝子的にOK? でも法律的に海外ではだめじゃない？ まあ弁護士だからそれくらい考えてるか・・・。

息子は新しいお母さんがきて本当によかったよね・・・。 でも、両親ともに子供が８歳になるのに一度も手話を学ぼうと しなかったとか、あらゆる治療法を考えなかったとか、 金持ちの割には息子のこと完全に無視だね、 そいう矛盾を考えないで、悪女とピュアなヒロインのコントラストを 楽しむといい話だと思う。 悪女はすごい。ここまで自己中な人いるんだね。

ヒーロー役は非情クール系のキャラだった筈なのに、途中からキャラが変わってるし、ほだされるのも早すぎるような。もう少し時間をかけてほしかったなあ。 あと、「元」だけど弁護士同士だという事で、法曹劇にまで話を持ってくのかと思ったら無くて残念。

面白かったです！ここまで劇的に～？？ってな感じでした。 幼馴染同士のため、あまりに身近すぎてヒーローの魅力に気付かないって言うよくあるパターンですね。恋愛手ほどき本と思って読むとよいかも(笑)ただヒーローは自分に気持ちを向けないヒロインを思い通りにしようとして、結構策を巡らしたり、理屈を通して議論で勝ったりするんだけど、やり過ぎもいいところ。ヒロインも大人になってなかったけど、なんかヒーローも子供っぽい気が。。。変に子ども扱いするよりヒーローとっととコクれよ！って感じ

死んでしまったら償いもさせられません･･･ 親にも姉妹にも恵まれなかったヒロインが可哀想な話だと思いました。

離婚した妻の母、しかも妻が死んでるののに、妻は彼氏がその後いたのにいまだに同居しているとかありえないでしょう。しかも不倫とかして、主人公は看護士の仕事を侮辱していないだろうか。患者とそういう関係になるのは実際ライセンス剥奪だし。ヒーローは結構な年でしょう。漫画では伝わらなかったけど、１２歳の子供がいるのなら出会ったころで３０代後半くらい、６年後っていったら４０代でしょう？漫画は若く見えすぎです。視力が回復しても一度重症を頭に負った外科医なんて厳しいだろうな。娘も１８歳でずいぶんな年上と付き合うし、なんか変な家族だ。唯一よかったところは愛し合ってる夫婦が最初に出てきたこと。

題名の通り、かなり、もつれちゃってます（笑）ヒロインはヒーローをだましたつもりが、実は・・・？！非常に強引で自信家で、粘着的かつ魅力的すぎるヒーロー。すごく真面目なヒロインは当然、太刀打ちできません。なかなか面白いです。こんな蜘蛛の巣なら、自分もかかって、エサになってしまいたいとさえ思う。まぁ、ヒーローが魅力的だからこそ言えることですが。