主人公二人にはちっとも肩入れできないけど、ヒロインの息子と元夫がいい味です。ちゃめっけのある男の子、好きだなあ。話としては男性主人公の方にどうにも説得力がなくて中途半端な感じでした。

これで、ほんとうにプロなの？絵はどこをどうとっても稚拙だし、ストーリー構成も、人物描写も平板です。評価は、ハートなしですが、レビューを投稿するためにはハート１個は必要なのでしかたなく。

立ち読みして、則購入を決めました。なにしろ、最初からヒロインに入れ込んでどうしたらいいかわからないヒーローなんて初めてです。ものすごく可愛くて、最後まで応援してしまいました。ヒロインが甥っ子をとても大事にしているところが、行動で示されているところもポイントが高かったです。口先で（子供が）大事だ、大切だと言っているばかりのストーリーが多い中で、伯母と幼い甥のさりげない触れ合いがとてもよかったです。

　どうみてもDV（言葉による精神的虐待）の前夫からの自立物語なのに、最後の最後、その自立の部分があっさりと流されてしまったのは非常に残念です。原作もそうなのでしょうか？ 　一歩間違えば重苦しくなるところを上手に描いていると思いながら読み進めていたのでとても残念です。 　それでも、全体のコミカルな展開や子供たちを含めた人物造形のうまさが光るので、評価を高めにしました。

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どう考えても身勝手な男。自分にとって都合のいいときを選んで実行しているだけではないか。女性を思いやっているわけではない。それをかばい続ける周囲にも腹がたちます。そして、それを受け入れる主人公がもっと不可解です。

　原作を読んでいないので分からないのですが、主人公二人の間の葛藤とか、それがつかぎあわされていく過程とかが全く分からないです。まるで、肉体関係と妊娠だけがすべてのような展開で、納得できない結末でした。

　男女の駆け引きも、裏切りやら政略やらといったものもないけれど、非常に抑制的で洗練された二人の、互いを尊重する関係が素晴らしいです。重要な役割を担う子供たちや、心配の余りあれこれ口を出す姉もいきいきと描かれて、物語の厚みを増しています。

　はっきりいって、DVというのはかなり控えめな言い方で、なれそめはともかく、その後の展開は、強姦の物語だと思います。これのどこがめでたしめでたしなのか？かなりハードな内容を表現した漫画家さんには敬意を表しますが、内容的にはどうにも点数をつけられませんでした。

　登場人物の三人が三人とも深く人生に傷ついていて、それが物語に深みを与えてくれている…ので、物語としてはとてもよくできていると思います。が、それを解決していくのがあまりにあっさりしすぎていて、かえって興ざめというか…。紙幅の関係もあるのでしょうが、もう少し書き込んでほしかったです。

　HQではお約束の誤解に基づく男性の仕掛けによって傷つく女性のパターンですが、嫌みに陥らないのは、中心にいる伯母さまの存在感の故でしょうか。館中に目と耳を光らせているらしい伯母さまの手のひらの上で幸せになる二人、いいですね。

　これだけのことをされて、どうしてこの男を選ぶのか？どうにも理解ができません。最後の最後まで女性主人公の気持ちが理解できませんでした。

　中身がなさすぎます。男女ともに心理が不明で、物語に必然性が感じられないです。

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　まずは本題。レティーが素晴らしい。彼女の今後がぜひ知りたい!エリナーがいろいろぶちまけるとこも素晴らしい!胸のすくよう展開でした。 　男尊女卑が顕著な時代を背景にした物語なので、今の価値基準に照らすと男性主人公には反感ばかりつのります。が。時間軸をほんのわずか１０年ほど戻しただけで、それは現実にある物語というお粗末なことになります。商業的にそれを自覚しているにせよ、していないにせよ、HQの男主人公は最終的にはその目の前にいる女性を尊重しなくてはならないところにたどりつく。身も蓋もなくいってしまえば、そこのところがHQの魅力かもしれません。

　どっちもどっちという感もありますが、男女主人公がかなり純情なので、結局なにもかも許せてしまえるような展開です。特に、女主人公が世間ずれしていないところがとってもかわいいいというか、なんといおうか…。しかも、対する男主人公も、あれこれ苛めるタイプが多い中でけっこう真摯に向きあおうとしているので貴重ですね。

　二人が惹かれあっていく過程がほとんどなくて、雰囲気だけで流れて行ってしまいます。二人が惹かれあるためのなにか決定的なものがないので、どうしてそういう結論になってしまうのか、釈然としない…。雰囲気はいいので、点数は甘いですけれども。

　男の人って、想像力がないので、どれほど好きな人に対しても他人の痛みにはものすごく鈍感なので、この男主人公の反応は、ありえないわけではないなあと思いました。ただ、彼女の過去のトラウマを知ってからも相手の傷の深さを思いやらないというのはNG。まあ、本人もまずかったとは思っているみたいですが。 　一方で女主人公の方も理解するための努力を放棄してしまっているので、どっちもどっちというところでしょうか。HQのお約束で幸せになってくれてよかったです。あのままでは辛すぎる…。

　この時代のイギリスにおける児童労働の実態など、時代考証がきちんとなされているのは、原作の良さなのだと思いますが、それをきちんとコミックに落とし込んでいる作者の技量が素晴らしいと思います。主人公の二人が惹かれあっていく過程も、脇を固める男主人公の親族たちの造形もしっかり描き込まれていて、物語の厚みを増しています。久しぶりにいい作品に出会えました。

　女性主人公の心も、男性主人公の心も、さっぱり理解できないまま紙数が進み、なんでそんなにむりやりな結末になるの？とおいてきぼりになりました。心理描写が大切な物語だと思うのですが…。男女主人公に華がなくて、美男美女だから許せるって無理やりさもなく。正直なところ、絵柄も好きになれなかったです。

遊び人に見えて実は…な男性と、はたから見ればスーパーウーマンなのに、実は…な女性との恋物語って、女性が素直になるきっかけが難しいと思うのですが、破綻なく描けていて、きちんとおさまるところにおさまっています。不器用だけど、家族に対する愛情をたっぷり持っている女性主人公がほんとうに素敵です。

　分別のある大人が行わない（行えるはずがない）行動をさも当然のように設定しているのが納得できないです。作品の中でその動機がそれらしく語られますが、十代のお子様じゃあるまいし、とても成人男性の行動とは思えないです。その行動を肯定する女性主人公を理解できず、非常に辛口の点数になりました。

　シンデレラストーリーかと思って読みました。が、期待を裏切られました。男性主人公が相手を評価するきっかけがあまりにも即物的すぎます。（愛あるらしい）鬼畜の男を女性主人公が許す話はハーレクインの定番ですが、このお話の場合、経済的な意味であまりにも即物的で、納得できないままラストを読みました。

屈折しているように見えて、実はとても純粋なプリンスと、素直に育ったお嬢様との恋です。それぞれが乗り越えなければいけない過去をかかえつつ、互いに惹かれていく過程が無理なく描かれています。物語の要となるのが、老国王ですが、この方がまたとてもいい味を出しています。心温まる読後感で、繰り返し読みたい一冊です。

　美男美女を見ているだけで幸せです。その上、王様の不器用な恋がなんとも微笑ましいです。弟王子や、ちょっとこわいけどおちゃめなおばさまなど、脇役も魅力的で、飽きさせません。まさに、絵にかいたようなシンデレラストーリーで、読み終えた後、よかったね！と一緒に笑顔になれる本でした。

主人公がとっても元気でしかも可愛いので、それだけですっかり惹きつけられます。その上、登場する子供たちも愛くるしくて、文句なしです。娘思いの主人公のお父さんも含めて「悪人」が出て来ないので、読後感がとってもいいです。

物語の要となる赤ちゃんをまったくと言っていいほど描けていないし、抱き方など、まったくなってません。また、子供を年齢に応じて描けていないため、ぱっと見て、非常に嘘っぽいです。物語は悪くないので、残念です。

控え目に表現しても、心理描写が中途半端で、男性主人公と女性主人公がなぜこの結末を迎えるのかがさっぱりわかりませんでした。読み終えた後で、あれ、これってラブロマンスだったんだっけ？とキツネにつままれたようでした。正直言って、星はひとつも差し上げられませんが、システム上、星ひとつでも評価が必要なので、ひとつ入れました。