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- 【ネタバレ】アンナのしぶとい反逆っぷりに思わず拍手喝采! 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/16 このレビューを 38人の方が参考にしています。
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HQテッパンのお約束、「誤解してヒロインをいじめる傲慢なオレ様」ヒーローと「誤解を解けずに耐えるしかない可哀相な」ヒロインが、リゾート地で欲望に溺れまくるという、恐ろしいまでに典型的な構図なのに、二人共にあまりに独自の個性があって、全然型どおりの展開にはならないのが面白かったです。とにかく遠慮なしの毒舌の応酬と丁々発止の緊張感溢れるやり取りの面白さに思わずニヤッとなりながら、一体どっちに軍配が上がるんだろうと楽しみに読みました。欲望に負けてしまう自分に幻滅しながらも、精神的には決して迎合せず、へこたれない誇り高いアンナ、かっこいいっす。その気になれば魅力的に振舞える知的さ、自分の仕事の本質を理解し決して幻想を抱かないドライさ、割り切ってプロに徹し誰にも甘えないタフさ、一方で思いやり深く優しく涙もろい部分やひどい顔で大泣きする無邪気さを隠し持っているアンバランスさ、そりゃ惚れるよね、と思ってしまいました。なんといっても「けっこうよ。盗むほうがいいわ」という減らず口のかっこよさには、思わず唸ってしまいました。
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- キャットの猫顔かわええっす 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/16 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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細かい突っ込みですが、キャットの後見人はいないのでしょうか?通常、貴族の独身女性は結婚するまで後見人がいるはずなのですが。貴族じゃないってこと?ちなみにキャットの顔両脇の縦ロール、後ろの髪をほどくとまるで懐かしの聖子ちゃんカットみたい、と思いました。
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- 【ネタバレ】珍しき「病弱」のヒーロー! 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/16 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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ハーレクインといえば、どれほど都会的で知的なタイプのヒーローでも、なぜか肉体と性格はワイルドというのが定番ですが、このヒーローはなんと「病弱」!その意外性にぞっこん参りました!このアレックス王子、確か「霧の中のシンデレラ」で「体の弱い皇太子」として「食が細い」とか「公務の後は静養」とか語られている人ですよね。この作品の中でも、ハーレクインの作品中では見たことのない種類の人間味に溢れていて好感度抜群でした。アレックス王子、かわいいっす!
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- 【ネタバレ】育ちが逆ってのがミソですね。 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/16 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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好きな男を見返すための変身を手伝ってるうちに…というのは、話としてはありがちだと思うのですが、二人の育ちが性格と逆だというところに感心してしまいました。お互いの理念を受け入れることが、コンプレックスになっていた家族へのこだわりを解いていくというのは秀逸です。ヒーローはもちろんですが、ヒロインがとってもキュートで素敵でした。佐柄先生の描くヒロインはいつも独特の明るい魅力があって、すごく好感が持てます。
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- 【ネタバレ】妹への思い入れをもう少し描いて欲しかったです。 4
- ごろぞう暮らし 2011/04/16 このレビューを 16人の方が参考にしています。
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この作品は、割に原作に忠実なほうだと思うのですが、妹と母親との関係について、もっと描いて欲しかったです。育児放棄した母親の代わりに自分が妹を赤ん坊の時からずっと育てたこと、成長した妹の美貌を利用しようとした母親に急に妹を取り上げられ、案じていたこと、自分の手元にいた頃の無邪気な妹のままだと信じているヒロインの純粋な気持ち、それらの強い思い入れと母性愛が、慎重なヒロインをらしくない復讐に駆り立て、結果手に負えない事態を招いたのですから。
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- 【ネタバレ】これって「失われた王冠」シリーズですよねえ? 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/16 このレビューを 18人の方が参考にしています。
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ナボタビア王族の次男坊ガース王子の話だから、「失われた王冠」シリーズだと思うのですが、なぜこの作品だけそう書かれていないのでしょう?謎です。でも同シリーズの中で一番好きかもです。他の作品では有能で強面っぽく描かれているガース王子が、この作品では、おちゃらけてるけど実は純情で優しい、って感じに描かれているからでしょうか。他の作品に比べて恋愛以外のハラハラドキドキがないせいか、ふんわり甘い物語に仕上がっていて、リラックスして楽しめました。
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- 【ネタバレ】3部作の最後の主人公がこの人とは! 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/16 このレビューを 20人の方が参考にしています。
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前2作ではクールで洗練された上役だったリード本部長の、隠された素顔にやられました!素敵です!意外なギャップがたまりません。失った恋を10年以上ひきずってるとか、ロデオをやってたとか、ヨットが好きだったとか、思いのほかやんちゃで不器用で素朴な内面が見えると、その度ドキドキです。これはシリーズならではの醍醐味といえるのでしょう。それに、不幸続きなのに負けてないヒロインが魅力的です。最後にみんな幸せになれてよかったと、つくづく思いました。
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- 私って特殊ですが、残念ながら原作のほうが… 2
- ごろぞう暮らし 2011/04/16 このレビューを 16人の方が参考にしています。
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原作とは別の作品としてきちんと楽しめますが、原作の趣は味わえず、でした。漫画としてちゃんと作り上げようとするとどうしてもこうなってしまうんだな、と残念に思いました。私は、ベティ・ニールズの、些細な日常を丹念に積み上げていくことで、地味にこつこつじわじわと情感を盛り上げていく手法や、日本的な「空気感」、つまり感情をめったに言葉にせず、思いやりや配慮をなるべく隠そうとする道徳観が大好きです。また、外見的には平凡だが、純粋で一途で働き者のヒロインが、逆境に負けず地道に健気に生きていくうちに、大人で沈着冷静で一見無感動にさえ思えるヒーローの心を動かしていく、といういわゆる王道のパターンがかなり顕著なのがこの作品の原作で、そこが特にお気に入りです。どれも漫画には表れず、とても残念でした。
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- あまあまですな 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/16 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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乙女チックの西洋版といいますか、少女漫画の大人版といいますか、読んでいてちょっと気恥ずかしいくらいです。意地っ張りで頑張り屋だけど実は繊細で寂しがりの、本当の私を理解して、からかいながらも包み込んでくれるちょっぴり意地悪で肉食系の彼氏、というある種究極の理想像を臆面もなく描いているのが照れます。題材が絵画で、込められた情感を読み取れるのが主人公だけ、というのも、いかにもです。ある種ハーレクインっぽくない、という気もします。
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- 【ネタバレ】大きな流れで見ると切ない話なんですね。 4
- ごろぞう暮らし 2011/04/15 このレビューを 17人の方が参考にしています。
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リン・グレアム作品はヒーローの性格がえげつなさ過ぎることが多くて、大抵あまり感心しないのですが、この作品の原作は珍しく面白く感じました。この漫画を読んでみて、それが「細部の面白さ」だったんだなと気づきました。原作では、ヒーローは自分の強大な権力の全てを使って、ヒロインと息子を自分の思い通りにしようとします。ヒロインは息子をヒーローの悪影響から守るため、人間性の欠如した堕落の塊であるヒーローを「まとも」にしようと、自らの全てを賭けて、それはもう激しく強硬に一切妥協せず性格矯正戦争を繰り広げるのです。そしてその一つ一つの細かい争いがすごく面白いのです。何故ならその戦いこそが、ヒロインが良くも悪くも誰よりも彼を理解していることを、つまり何がヒーローを駄目にしているのかを鋭く指摘してそれを取り除こうと全力で立ち向かうことを、つまり彼を本当に深く愛しているということを浮き彫りにするからです。そしてその献身的な愛情こそが、ヒーローが「あの朝」にヒロインに望んでいたもの(まだ一緒にいたい、構って欲しいという気持ちを朝食の要求という形で伝えようとしたあくまで傲慢なヒーローと、それを情事の終わりの合図ととったヒロインのすれ違いはあったわけですが)です。彼は彼女が「逃げた」ことでそれを与えるのを拒んだと誤解し、彼女は彼が自分を従姉の貧弱な代用品として利用し、用が済んだらさっさと捨て去ったのだと誤解し、お互い傷ついて「別れ」ます。このお話では、お互いが誤解していたと分かるまで、二人は「息子のため」に争い続けるのです。原作ではそのあたりの機微が、争いを経て二人の距離が近づいた後語られますが、漫画ではどうも説明しきれてない感じがします。表面的な流れだけをするっと追っているような印象です。この作品の原作でのよさは、「神は細部に宿る」ならぬ、「愛は細部に宿る」所なのだな、と漫画を読んではじめて気づきました。
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- 素敵です! 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/15 このレビューを 1人の方が参考にしています。
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この作品、才色兼備なセレブのカップル、とよく考えるとむかつく組み合わせなのに、実にうまく設計されていて、思わずうなってしまいます。笑いながらせつなくほろ苦く泣ける、素敵な作品だと思います。ちなみに、カバナ家の二人の姉妹の話もきっとあるんだろうな、と思うのですが見つけられません。
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- 「早すぎたプロポーズ」ともども 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/15 このレビューを 17人の方が参考にしています。
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この二人、「早すぎたプロポーズ」でそれぞれ全く別の場面で登場していました。その作品中、最もユニークな個性の二人が、この作品でカップルになったので、その組み合わせにびっくりしました。ただ、漫画家さんが違うので、同じキャラクターがあまりにも違う外見で描かれていてちょっと違和感ありすぎでとても興ざめしました。そのへんって、すり合わせてもらえないんでしょうか。
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- 【ネタバレ】しりつぼみ、ってんでしょうか… 4
- ごろぞう暮らし 2011/04/08 このレビューを 20人の方が参考にしています。
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始まりはめっちゃ面白いのですが、ラストが……。二人が同一人物だと、いつどうやってヒーローが気づいたのかが、この話のミソだと思うのですが。謎解きしないミステリーって、腑に落ちなくてもやもやするんだなあ、って思いました。
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- 原作より出来がいい!と思いました。 5
- ごろぞう暮らし 2011/04/07 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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漫画家さんが優秀なのか、原作よりずっとバランスの取れた、ちゃんとした物語になってるのに驚きました。特にヒーローは比較にならないほど魅力的です。原作では典型的な倣岸不遜の暴君でしたが、この漫画では、彼の抱く警戒心も無理なく感じられるよう表現に配慮されているし、合間にヒロインに虜にされていく気持ちもきちんと描かれているので、その相反する思いに揺れ動く男心(?)に思わずぐっときちゃいました。ヒロインも、原作より意志が強く筋が通っているように感じられて、素敵です。あとがきでは、強引過ぎるアプローチを心配されてましたが、むしろラブストーリーとしては、こちらのほうが上出来ではないでしょうか。ヒーローの爆発する激情、猜疑心によって抑圧されていた気持ちが一気に溢れ出る感じがよく伝わってきて、私個人としては漫画の方が好きです。それにHQのヒーローたちは紳士だから優しいというより、俺はどんな女も満足させるぜ的な、経験自慢のうぬぼれというか、即物的テクニック崇拝が感じられて、あまり好きではないせいかもしれませんが。
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